昨年の警察官の不祥事のうち、懲戒処分となったものでは「異性関係」が最多だったことが報道されました。

記事によると、2018年に懲戒処分を受けた警察官・警察職員は257人おり、前年より3人少なかったそうです。セクハラや盗撮などの「異性関係」が約3割を占め、最も多かったみたいですね。

セクハラや盗撮を異性関係に分類するのが適切かどうかは疑問の余地がありますが、全国の警察官・警察職員の数はおよそ26万人。そのうちの257人という意味では少ないようにも感じます。

しかし他にも事件化されたり懲戒処分として処理されていないものも多数あると考えられますので、実態としてはこの2倍~3倍くらいはあるのではないかと予想されます。

 

私の知っている限りでも、逮捕されてもおかしくないほどの不祥事を起こしながら依願退職扱いとなり、なんのお咎めもなく警察を去っていった事例がありました。また、警察学校時代には同期からのイジメが原因で退職していった者がいましたし、所轄に配属されてからも上司からのイジメ(パワハラ)が原因で辞めていった者がいました。

こういった事例は懲戒処分にはなりませんが、いじめを受けた側は精神的に大きな苦痛を味わっており潜在的な不祥事だと私は考えています。頭カラッポの体育会系の会社ではよくあることなのですが、警察はいまだに昭和の組織形態を維持しており、優秀な警察官を失わないためにも一刻も早く古い体質を改善すべきだと思います。

警察官は異性関係のトラブルが多い

警察官の不祥事についてですが、セクハラや盗撮以外にも”不倫”がよくあり、異性関係のトラブルが非常に多いです。報道では異性関係のトラブルとしてセクハラや盗撮を例示していましたが、おそらくこれは報道用の内容であり、実態としては不倫が最多だと思います。

警察は男社会なので、女性警察官の存在は貴重です。ある意味”オタサーの姫”みたいになる場合もあります。そういった場合では結婚している女性警察官が署内の男性警察官ととっかえひっかえ・・・ということもあります。

また、家族寮というか公舎も充実しておりますので、男性警察官が同じ建物に住んでいる同僚の奥さんに手を出して・・・みたいな事例も聞いたことがあります。

それ以外にも当直中の男性警察官と女性警察官が交番で・・・とか、とある女性幹部は出世するために色仕掛けを使っていた・・・などの噂もありました。

「事実は小説より奇なり」といいますが、官能小説もビックリな話ですね。

警察官は噂話が好きですし話を盛る傾向にあるので眉唾物ではありますが、閉鎖社会なのであるいは・・・と勘繰ってしまいます。

警察官に不倫が多い理由

警察官に不倫が多い理由ですが、先ほども書きましたように警察は男社会です。そして数多くいる男たちの中でも特に仕事ができる人がいたりします。女性警察官から見るとそういう存在は「カッコいい」と感じてしまいますし、仕事のデキる男性警察官にちょっと優しくされたり頼りがいのある所を見せられると、たとえ結婚していたとしてもクラっときてしまうそうです。

もちろん警察官になるくらいの女性なので男勝りの性格だったり男社会の中でも見劣りしないくらい仕事のできる女性もたくさんいるのですが、ごく一部に流されやすい性格の女性警察官がいたり、そういう女性警察官を食いものにする悪い男性警察官がいたりします。運悪く同じ課内などでそういう組み合わせが発生してしまうと不倫へと発展することがある…と警察学校でも教官から教えられました。

よくあるのは

  • 若手の男性警部補
  • 新人の女性警察官

の組み合わせだと教官から教えられましたが、実際に所轄に配属されて色々な事例を見てきた自分としても同じ感想です。

警察官の仕事は守秘義務があるので仕事の内容をむやみに友人に相談することができません。また、頭のおかしな連中を相手にすることが多いですし、危険な目に遭うこともあります。

そういった職場環境からストレスが溜まりやすいので、ストレスの捌け口として不倫に走る事例もあるようです。

警察官はお金のトラブルも多い

警察官は「ストレスが溜まりやすい仕事」ということから、お金に関するトラブルも多いです。

ストレスの発散方法として競馬やパチンコにハマる警察官は非常に多く、自制の効かなくなった人は同僚から金を借りたりサラ金から借金をしてまでギャンブルをします。

いずれは借りた金を返せなくなって首が回らなくなり、最終的には取り立て屋から職場に電話がかかってきて上司に発覚、ジ・エンド…というのがよくあるパターンです。

ストレスの発散方法は人によって千差万別ですが、旅行のように遠出して非日常を味わうような方法は渡航できない国があったりして制限がありますし、いちいち滞在場所を上司に報告して決済を受けなければなりません。

警察官が訪問できない国があるって本当?社会主義・共産主義国には渡航できません

「旅行がダメなら」ということで買い物をしてストレスを発散する場合でも、ブランド品などを買いあさって家計が破産するパターンがあります。ストレスが原因で暴飲暴食をした結果、現場では使い物にならないデブになるパターンもありますし、その他にも酒に逃げる人、家庭内暴力に走る人など色々います。警察官は精神的に不安定になりやすいんですね。

警察官の不祥事を減らすには待遇改善が必要

話が脱線してまとまりがなくなってしまいましたが、結局何が言いたいかというと

  • 警察官はストレスを受けやすい仕事である
  • ストレスを発散しようとして失敗し、不祥事に走る場合がある
  • 特に異性関係とお金のトラブルに発展しやすい

ということです。

警察官は国民から集めた税金で生活を維持していますが、警察官自信も納税者の一人です。また、いくら税金で生きているからといって、あるいは責任のある仕事だと言っても、彼らの生活を無碍に扱っていいわけではありません。警察官がストレスを溜め込まずに済むように、十分な休暇を与えたり仕事内容に見合った給料を支払ってあげる必要があります。

いまだに昭和の捜査手法をやっていたり手書きで書類を書かされたりすることもあるので、IT化を進めたり業務の効率化を進めたりして、警察官の負担が増えすぎないように配慮する必要もあると感じました。

ストレスが溜まった警察官にけん銃を持たせて街頭に立たせても職務が遂行できるのが疑問がありますし、警察官の成り手がいなくなったら治安が悪化して最終的には私たち一般市民に害があります。

警察官の懲戒処分のニュースが出ると綱紀粛正の名のもとに警察叩きが出やすいですが、抑圧された人間が最終的にどんな行動に出るかは歴史が証明しています。

警察官がこれ以上ストレスを抱え込まないように、そしてストレスを原因とした不祥事を起こさないようにするためにも、警察官の待遇改善が必要ではないのかな?と思いました。