警察官の採用パンフレットには書かれていないし採用試験のときでさえ誰にも教えてもらえませんけど、実は「警察官が訪問してはいけない国がある」って知ってましたか?

警察官が渡航できない国とは?

実は警察官は中国、ロシアなどの社会主義の国を訪問してはいけないという暗黙のルールがあります。

いちおう建前上、そういったルールは存在しないことになっていますし公にはできないことなのですが、警察官は旅行などで社会主義国家に行くことができません。

日本国憲法では経済的自由権の1つとして「海外渡航の自由」を認めていますから、おおっぴらにはできないんでしょうね。

日本国憲法第22条
第1項
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
第2項
何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。

 

なぜ社会主義の国に行けないのかというと、「社会主義国のスパイだと疑われるから」「社会主義国のスパイにされる危険性があるから」「日本の警察組織の内部情報を流出させる恐れがあるから」というのが名目のようです。

警察学校の教官や各所属の上司に「ロシアや中国には行っちゃダメだぞ!」と直接言われることもありますが、直接言われなくても「社会主義国に行く場合は予め警備課に報告しておくこと」とか「お前の出世に響くぞ」など、遠回しに行かないようにと念押しされたりします。

なぜ社会主義国を危険視するのか?

思想信条にはいろいろなものがありますが、公共の福祉に反しない限りどんな思想を持っていようが日本国憲法では思想・信条の自由が認められています。

しかしこれが仇となり、過去には反体制派の過激な人たちの手によるテロや殺人などの凶悪犯罪が実行されてきた事実があります。

こういった過激で凶悪な事件を起こしてきた人たちは社会主義・共産主義の思想を持っており、一部の人たちは現在でも活動を続け、隙あらば国家を転覆させて社会主義国家にしてしまおう(革命)と画策しています。

そういった事情があるため警察では社会主義国家に対する警戒感が非常に強く、旅行などでの渡航を禁止したり、社会主義国や共産主義の人たちへ警戒しているんですね。

 

なんだか眉唾ものの情報で「ウソだろ?」と思うかもしれませんが、一応確認しておくますけど、これ、平成20年代の話ですからね。

社会主義が~なんて話は昭和の時代に絶滅したと思っていたのですが、警察組織ではいまだに社会主義・共産主義への根強い不信感と警戒感を持っています。

平成9年頃には過激派たちがデモを行い、丸太を持って警官隊に突撃したこともありました。

警察学校では当時の映像を警備の授業などで繰り返し流し、危険な連中が今でも潜んでいること、気を抜いてはいけないことを教え続けています。

社会主義・共産主義国への渡航を禁止されているのは、そういった事情があるからなんですね。

 

ちなみに私はこの話を警察学校に入校した初日に担任教官から聞いた時、「マジかよ!早く警察を辞めよう。」と決意しました。

なぜなら昔からクレムリンや赤の広場、万里の長城や紫禁城など大陸側の巨大建造物に興味があり、社会人になったら給料を貯めて旅行したいと思っていたからです。警察官のままでは夢が叶えられませんからね。