警察官が使う専門用語や無線用語をご紹介します。
無線用語については何十年かごとに変更するそうですが、古い無線用語をそのまま使う頑固者も多いのでたぶんこの先も使えると思います。
警察の無線暗号
- MD:Mind Disaster=精神障碍者のこと。頭のおかしい人のこと。話が通じない人のこと。むかしはマルセイと言った
- マルヒ:被疑者のこと。以前はマルイチと呼んだ
- マルガイ:被害者のこと。以前はマルニと呼んだ
- マルサン:目撃者など、参考人のこと
- マルエックス:不審物
- マルワイ:爆発物
- マルヘン:変死体のこと。自宅での死亡を家族が通報した際など、事件性の有無に関係なく使う
- 199(イチキュウキュウ):殺人事件のこと。刑法199条が『殺人』だから
- 235:窃盗事件
- 236:強盗事件
- 176:強制わいせつ
- 177:強姦
- C号:窃盗の経歴のこと。職質時に氏名・生年月日で照会をかけ、窃盗の犯歴がある場合は「C号あり」「C号ヒット」と報告される
- PC:Patrol car=パトカーのこと
- PB:Police box=交番のこと
- PM:Police man=警察官のこと。おもに巡査・巡査長を無線で呼ぶ際に使う
- PS:Police station=警察署のこと
- メリット:無線の通話状態を数字で表現する。メリット5が良好な通話状態、メリット0が雑音ばかりで聞き取れない状態を示す。「メリット2なので場所を変えて再度送信します」など。通話状態の意味から転じて、言葉が通じない人のことを馬鹿にする使い方もする。「あいつはメリット低いから何を言っても無駄」など。
警察の専門用語
- タレ:被害届のこと。被害届を出されると実況見分調書を作成しなければならなかったり犯罪管理システムに登録しなければならなかったり、刑法犯認知票を書く必要があったりして非常に面倒臭いです。そのため、「被害届なんて出しやがって!くそったれ!」から
- ハコ:交番のこと
- L:トイレのこと。主に機動隊でやり取りされる。「ちょっとLに行ってきます」など
- NE:Noise Enforcement=音による攻撃=右翼の街宣車対策
- マルキ:機動隊のこと
- S:スパイ、情報屋など色々な意味でつかわれる。警備部ではS=SATの意味
- イットウ(第一当事者)、ニトウ(第二当事者):交通事故時の当事者の呼び方。報告書を書く際には過失割合が高い方を第一当事者、過失割合が少ない方を第二当事者として書くことが多い。なお報告書に書く際は当事者甲・当事者乙で表現する
- 有線:電話で連絡すること。無線だと警察官の近くにいる一般人にも情報が漏れてしまうため、重要事件の情報は有線で連絡する
- 対刃(タイジン):対刃防護衣のこと
- チャカ:けん銃のこと
- ゴンゾウ:やる気のない警察官のこと。公務員は身分保障されているため働かなくも給料がもらえる。そのためやるべき仕事をしない給料泥棒な警察官がたくさんいる。ちなみにデブの警察官は100%ゴンゾウ
- シャブ:覚せい剤や違法薬物のこと
- 110(ヒャクトウ):110番通報のこと。警察署に直接かかってきた一般通報は後回しにされることが多いが、110番通報は記録が残るため最優先で対処される。「騒音苦情なんだけど110だからちょっと見てきてくれる?」など
- ニコイチ:盗難ナンバープレートを付けた車両、あるいは盗難車のこと。別々の車両の「本体」と「ナンバープレート」が使われているため、「2個のものを1個にした」としてニコイチと呼ぶ
- 招集日:月に一度ある幹部からのありがた~いお話が聞ける日。警棒などの装備品の点検(通常点検)を行ったり活躍した警察官の表彰を行ったりする。実態は幹部からの「俺は偉いんだぞ!」という権力を誇示するためのマウンティングタイム。
- 机上拾得:交番を空けている間に机の上に置かれていた拾得物のこと。拾得時の状況や拾得者が誰なのか不明なため、拾得届には机上拾得として記載する
- 甲号:事件性のない遺体のこと。管内で遺体が発見されたり自宅での死亡で通報されたりすると司法警察員が「甲号報告書」を作成することから。事件性のありそうな遺体は『乙号報告書』を作成し司法解剖に回される
- 神の手:司法解剖に回された遺体は監察医の手により解剖され死因を特定する。このとき、遺体を解剖せず遺体の胸の上に手を置いただけで「うん!これは心不全!」と判断する監察医がいるとか。「触っただけで死因を特定できる”神の手”を持つ医師」は警察の闇の1つである
- 重要防護施設:管内の浄水場や発電・変電設備、裁判所といったテロの標的になりそうな重要施設のこと。なお、テロの標的にはなりにくいが『ラブホテル』も日本の少子化対策のために重要な施設のため、一部の警察官は重要防護施設と認識している
- 参考報告:公式には存在しないことになっている報告書の1つ。地域警察官が重要防護施設の周辺を巡回したときの状況、暴力団関係者を職質下時の状況、日本共産党関係者とわかる身分証が入った拾得物を取り扱った際、プライベートで外ナンバーの車両を発見した時の状況などを参考報告として提出する
- Nシステム:主要道路上に設置されているナンバープレートの照会システムのこと。主に盗難車両の発見に使われるが、元々は右翼団体の街宣車対策のために作られたシステムのため皇居の近くほどたくさん設置されている