「警察官に暴言を吐かれた!」

「職質してきた警察官が横柄な態度をとってきた。こちらは協力してやったのに気に喰わない」

このような警察官の職務中の態度や問題行動について苦情を入れたくなるときってありませんか?

警察官の立場としては、なるべく苦情を受け付けたくはないし、できれば知らないフリをして逃げたいところです。ですがあまりにも横柄な態度をとる警察官がいたり、権力を振りかざすような警察官がいるのも事実。

そこで今回は「警察官が嫌がる苦情の入れ方」「警察組織に対する効果的な苦情の入れ方」についてご紹介します。

この方法で苦情を入れれば効果てきめん!苦情が警察内部で゛なかったこと゛にされて悔しい思いをすることもなくあなたの意見がすんなりと受け入れられ、警察官の行動や態度は劇的に改善されるでしょう。

警察官が嫌がる苦情には、

  • 公安委員会苦情
  • 監察苦情

の2種類があります。

都道府県公安委員会に苦情を入れる。できれば文書で。

まずは正攻法から。

警察は各自治体の公安委員会の下部機関とされているため、警察への苦情はその上部組織である公安委員会に申し立てます。

公安委員会 警察 組織図

警察の組織と公安委員会制度から

会社組織に例えると、係長の問題行動に対するクレームは、より上の立場である課長や次長に言いに行くようなものです。部下の監督責任を問われて自分に火の粉がかかるのを防ぐため、即座に対応してくれます。

これと同じことが警察と公安委員会にも言えるため、警察への苦情は公安委員会に申し立てるのが効果的です。

苦情を入れる際は、できるだけ封書など文書の形にするのが良いです。苦情の文面をコピーした後、内容証明で送ればなお良し。

文面の内容としては、

いつ、どこで、誰に、どのような扱いを受けたのか?

5W1Hがわかるように書きましょう。

警察本部の「監察官室」に苦情を入れる。

もう1つの方法は「警察官を取り締まる警察」と呼ばれている『監察官室』に申し立てるものです。

監察官室は、警察官の職務中の不適切な職務執行を糾弾したり、不倫などプライベートでの不適切な行動を暴いたりして、警察官としてふさわしくない者に対しては退職を促したりする部署です。警察内部にありながら「警察官の敵」みたいなことをしています。

監察官室は普通の警察官とは違い「警察官の不祥事を見つけるのが仕事」であり実績ともなりますので、職質時に横柄な態度を取られて嫌な気分になった際や暴言を吐かれたりした際には監察官室にクレームを届けましょう。

裏ワザ︰警察の敵対勢力に取り上げてもらう

公安委員会苦情、監察苦情が正攻法とするなら、ここからは裏技的な方法となります。正面から正々堂々と文句を言ってもダメなときは、別の方法で攻めるのです。

警察に敵対する立場の人たちに、自分が警察官からいかに酷い扱いを受けたのか訴えれば、きっと力になってくれます。

具体的には日本共産党や朝日新聞など、公権力を敵視している組織の助けを借ります。どちらも新聞赤旗やテレビなど自社メディアを持っているので、世論を味方につけることができれば警察に大打撃を与えるとともに反省を促すことができます。

面倒くさくても真摯な職務執行が大事

実は私も現役時代、監察苦情を受けたことがありました。

警察学校を卒業してから1ヶ月も経っていないときなのですが、窃盗被害の通報を受けたにもかかわらず、指導部長(新人警察官に指導する巡査部長)に言われるがまま遺失届けで処理してしまい、あとから大問題になったのです。

その時はあとで課長と一緒に被害者宅に謝りに行き、被害届を受理して事なきを得ました。

被害届を受理すると実況見分調書を書いたり刑法犯認知票を書いたり、犯罪発生管理システムに事件の概要を入力しなければならなかったりするので面倒くさいです。そのため警察官はできるだけ被害届を出させないようにするため、被害者をうまく丸めこもうとします。ですが、その対応がうまくいかなかったりすると、あとから苦情につながり余計に面倒くさいことになるわけですね。

これから警察官を目指す方は、上司や先輩が言っていることでも間違っていることがよくありますので、疑問に感じた対応については別の上司に相談したり、たとえ面倒くさかったとしても自分の信念を貫きましょう。

そして一般市民の立場としては、こちらが無知なのをよいことに、警察官がまともな対応をしてくれないことがあります。

そういうときは対応した警察官の名前と階級、所属(〇〇署地域〇課など)をメモし、速やかに公安委員会などに助けを求めることをおすすめします。

いざという時に役に立たない警察官なんて、いないほうがいいですからね!