いつ収録されたものなのか知りませんが、警察官による労基法違反の様子を映したテレビ番組が放送されネットの一部で話題になっています。

ブラック企業体質な警察

番組では勤務時間”前”にも関わらず警察官を武道訓練に参加させている様子が映っています。

おそらくこの警察署の副署長と思われる人物(制服姿の人)が「8時30分からの出勤ですので朝稽古は勤務時間に入っていません」とドヤ顔で語っているあたりが、いかにもブラック企業っぽいですね。

ブラック企業って、自分たちのことをブラックだと認識していないことが多いんですよね。だからどんなに酷いことでも平気な顔をして出来てしまう。そしてそれが次世代まで悪習として残り続け、まともな感覚を持っている人や優秀な人ほど異変に気付いて去っていく。その結果「ブラック企業独特の悪習」と「他社では使い物にならない人材」だけが濃縮され、残りカスのような組織が完成する、と。

 

警察官の人件費や装備品が税金で賄われている以上、警察官にはある程度の規律や規制があってしかるべきだとは思います(例:警察官には訪問できない国がある職務上知りえた秘密の保持(守秘義務)など)。

しかしその警察官自身も納税者の一員です。給料の発生しない勤務時間前から働かせるなど、あまりにも理不尽なことを強いるのは人道に反するのではないでしょうか。

旧態依然とした警察の組織体質

また体力勝負な一面もある警察という組織においては、若い人材は貴重な戦力です。勤務時間前から強制的に働かせられることが知れ渡っては、良識のある今どきの若い方たちは警察を敬遠してしまいます。

「上層部の指示に従えない無法者や武道訓練に参加しない軟弱者は警察に必要無い!」と警察幹部は言うかもしれませんが、そうやって部下を消耗し続けてきた結果が現在の警察官の能力不足、人員不足につながっています。

私も現役時代によく上司から「警察の常識は世間の非常識」という理不尽な理由で無茶なことをやらされていましたが、もうそれが許される時代ではありません。

サイバー犯罪の台頭、ビットコインなど新たな金融商品とそれに付随する詐欺行為の登場など、時を経るに従い犯罪も変化します。時代に合わせることができない組織は、たとえ警察であろうとも衰退するのは自明の理です。

 

今年は元号が令和に変わりましたが、警察の組織体質はいまだに昭和のままです。そのせいなのか?捜査手法も昭和を引きずり時代に適応できていない部署もたくさんあります。

犯罪現場が日進月歩で進化している時代なのに警察がこの有り様では、日本の治安には期待できませんね。

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